TOKYO JEWELRY FESにて、人工ダイヤモンドのトークイベントに参加しました

2026年7月3日(金)~5日(日)に開催された「TOKYO JEWELRY FES ‘26 Summer」にて、人工ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)をテーマにしたトークイベントが開催されました。

業界の第一線で活躍する方々の話を聞ける貴重な機会ということで、LUMERAスタッフも参加してきました。

当日は、LUMERAの監修にも携わってくださっている、株式会社PERFECT代表取締役/日本グロウンダイヤモンド協会代表理事の石田茂之氏が進行統括を務められました。また、LUMERAの姉妹ブランド「GRAVITY/NeO」を手がけるジュエリーデザイナー、こうづなかば氏も登壇。

この記事では、当日のトーク内容の一部をレポート形式でご紹介します。

この記事を書いた人

LUMERA

1カラットの存在感を、日々の装いの中に。 未来へ続く、日常のラグジュアリー「LUMERA」。

監修および協力者

石田茂之

1962年 ダイヤモンド輸入商社の2代目として生まれ、日本の大学卒業後、2年間イスラエルのテルアビブ大学に留学。その後、約5年間ベルギーアントワープのダイヤモンド取引所で最年少駐在員としてダイヤのディーリング実施。 帰国後、日本初のダイヤモンド専門商社社長に就任。2023年6月株式会社 PERFECT を始動。2016年ベルギーのダイヤモンド業界を統括する公的機関であるアントワープワールド ダイヤモンドセンター(AWDC)より Diamonds & Antwerp Ambassadorとして任命され、日本におけるベルギーダイヤモンド大使として活動。現在日本初のラボ育成ダイヤモンドの一般社団法人日本グロウンダイヤモンド協会代表理事を兼任している。

目次

人工ダイヤ「ラボグロウンダイヤモンド」とは?

トークイベント登壇者の皆さん

イベントの冒頭では、人口ダイヤモンド(ラボグロウンダイヤモンド)について「冷凍庫の氷と、大自然の氷の違いのようなもの」という例えが紹介されました。

どちらも氷であることに変わりはないように、人工のラボグロウンダイヤモンドも天然ダイヤモンドと同じ炭素からできたダイヤモンドです。ジルコニアやモアサナイトのような類似石とは異なり、化学組成や物理的特性も天然ダイヤモンドと同じです。

天然ダイヤモンドが地球内部で長い年月をかけて生まれるのに対し、ラボグロウンダイヤモンドは研究所や工場など、管理された環境で生成されます。

「人工」と聞くと偽物のように感じる方もいるかもしれませんが、生成される場所やプロセスが異なるだけの「本物のダイヤモンド」。人類の叡智の結晶ともいえる尊い宝石なのです。

世界では広がる人工ダイヤモンドのジュエリー

トーク中のこうづ なかば氏と篠宮 佑一氏

トークイベントでは、アメリカのブライダル市場でラボグロウンダイヤモンドが広がっていることにも触れられました。

アメリカでは、半分以上が婚約指輪にラボグロウンダイヤモンドを選んでいるとのこと。

特に若い世代を中心に支持が高まっているそうです。その背景には、価格面での選びやすさだけでなく、環境やエシカル消費への関心もあります。

こうづ氏は、かつてアメリカでフェイクファーが広がった流れにも触れながら、ラボグロウンダイヤモンドについても「遅かれ早かれ、日本にも同じような流れが来るのではないか」と話しました。

一方、日本ではまだラボグロウンダイヤモンドの認知は十分とはいえません。天然ダイヤモンドと何が違うのか、そもそも本物なのかという点で、誤解が残っているのも事実です。だからこそ、まずは正しい情報を知ることが大切だと感じられる内容でした。

ラボグロウンダイヤモンドはなぜ価格を抑えられるのか

さて、ラボグロウンダイヤモンドについて、多くの方が気になるのが価格の違いです。

イベントでは、ラボグロウンダイヤモンドの価格が天然ダイヤモンドより抑えられやすい理由についても説明がありました。

ラボグロウンダイヤモンドを作るには、高額な機械や生成方法、電気代などのコストがかかります。決して簡単に作れるものではありません。

ただし、ラボグロウンダイヤモンドは、生成にかかるコストを比較的計算しやすいという特徴があります。設備、技術、電力、研磨などにかかる費用が見えやすいため、価格にも反映しやすいのです。

一方で、天然ダイヤモンドは採掘や流通、選別など多くの工程を経て市場に出ます。どこでどのように採掘され、どのようなコストが積み重なっているのかが見えにくい、つまり予測しにくい面があります。

つまり、ラボグロウンダイヤモンドが比較的手に取りやすい価格で提供されるのは、価値が低いからではなく、生成や流通の仕組みが天然ダイヤモンドとは異なるためです。

ラボグロウンダイヤモンドが広げるデザインの可能性

そして今回のトークイベントで特に興味深かったのが、ラボグロウンダイヤモンドによるデザインの自由度です。

天然ダイヤモンドの場合、原石の形や歩留まりを考慮しながらカットする必要があります。そのため、ラウンドやペアシェイプ、マーキスなど、ある程度決まった形の中でデザインを考えることが一般的でした。

一方で、ラボグロウンダイヤモンドは、生成やカットの自由度が高く、従来では難しかった形にも挑戦しやすくなります。たとえば、クロス(十字架)やハート、星型も!

LUMERAの人気商品「Stellaシリーズ」もラボグロウンダイヤモンドだからこそ、実現できた商品です。

ステラ・ソリティアダイヤモンドネックレス(ピンク)【Stella】

\ 星型ダイヤモンド /

こうづ氏は、ラボグロウンダイヤモンドについて、デザイナー自身の考えや作品のコンセプトに合わせて、石の形を組み込んでいける点に魅力があると話しました。

これまでは、すでにある石の形に合わせてデザインを考えることが多かったのに対し、ラボグロウンダイヤモンドでは「こういうジュエリーを作りたい」という発想から、石の形を考えることもできます。

また、株式会社ルシルケイの鈴木晃司氏より、ラボグロウンダイヤモンドならではのカットとして「ルシルカット」も紹介されました。

ルシルカットは、一見ペアシェイプにも似た縦長のフォルムを持つカットです。1対2の比率で設計され、58面体をベースにした美しい輝きが特徴とされています。

このカットは、既存のダイヤモンドを選ぶのではなく、「こういう形のダイヤモンドを作りたい」という発想から開発されたものです。天然ダイヤモンドでは、原石の形や歩留まりの問題から、こうした発想を形にすることは簡単ではありません。

ルシルカットの紹介からは、ラボグロウンダイヤモンドが単なる代替品ではなく、新しいジュエリー表現を生み出す素材であることが伝わってきました。

天然も、ラボも。これからのジュエリー選びはもっと自由に

トークイベントでは、「天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンド、どちらを買うか」というテーマも取り上げられました。

印象的だったのは、「どちらが上か下か」ではなく、選択肢が広がることに価値があるという考え方です。

同じ予算で、天然ダイヤモンドの0.3カラットを選ぶのか、ラボグロウンダイヤモンドの1カラットを選ぶのか。大きさを重視する人もいれば、天然であることに魅力を感じる人もいます。どちらが正解というものではなく、自分の価値観やライフスタイルに合わせて選べることが大切です。

また、ラボグロウンダイヤモンドの登場により、大粒のダイヤモンドを使ったメンズジュエリーなど、これまで価格面で挑戦しにくかったデザインにも広がりが生まれています。

天然ダイヤモンドには、自然が生み出した希少性や歴史があります。一方で、ラボグロウンダイヤモンドには、技術によって生まれる自由度や、手に取りやすさがあります。

どちらか一方だけが正解なのではなく、自分の価値観やライフスタイルに合ったものを選べることが、これからのジュエリー選びにおいて大切になっていくのではないでしょうか。

LUMERAでは、ラボグロウンダイヤモンドの魅力や正しい知識を、今後もわかりやすくお届けしてまいります。

【進行統括】
石田 茂之 (株)PERFECT 代表取締役/日本グロウンダイヤモンド協会代表理事

【登壇者】
鈴木 晃司 (株)ルシルケイ 代表取締役社長
杉田 晴奈 (株)ルシルケイ TIARA店長
こうづ なかば GRAVITY ジュエリーデザイナー/アーティスト
篠宮 佑一 (株)Jewels 代表取締役社長

【展示会概要】
展示会名:TOKYO JEWELRY FES ‘26 Summer
会期:2026 年7月3日 (金) ~5日 (日) 10:00-18:00(最終日のみ17:00 まで)
料金 :当日券 ¥2,000
会 場:東京ビッグサイト 南展示棟
主催 : RX Japan 合同会社
H P: https://www.jewelry-fes.jp/tokyo/ia-jp.html

ジュエリー好きの「見たい」「買いたい」「作りたい」が叶う、大規模なジュエリーの祭典です。【ジュエリーFES】・【クリエイターFES】・【ミネラル&ストーン FES]の3 つの FESで構成され、 350*社が出展、14,000*名が来場予定です。

*掲載の出展社数•来場者数は、2026年5月27日時点での最終見込み数字であり、開催時には増減する可能性が あります。また、出展契約企業に加え、共同出展するグループ企業・パートナー企業数も含みます。

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